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現代のサウンドに理想的なフロントエンド。
Channel Oneは、20年以上の実績により、高品質で極めて音楽性に優れたチャンネル・ストリップの代名詞となりました。
最新のMk3バージョンでは、この伝統が徹底的に見直され、より優れた、より繊細なサウンドのため、新たに高い内部オーディオ電圧(+/-18 V)、改良されたプリアンプ、統合されたTransient Designer、Tube Saturation、2本のマイクのA/B比較オプションなど、現代のレコーディング/ミキシングを新たなクオリティのレベルに引き上げる素晴らしい機能が搭載さました。ディエッサー、コンプレッサー、イコライザーなど、実際のチャンネル・ストリップで重要なツールはそのまま搭載されています。Channel One Mk3は、マイク、ライン、インストゥルメント信号のいずれであっても、あらゆる音源を完璧に仕上げることができます。
新デザインのSPL Studioシリーズは、Channel One 第3世代をさらなるサウンド・クオリティへ引き上げました。
■ディスクリート・プリアンプ
Channel One Mk3はディスクリート回路のマイクプリアンプを搭載しています。
オープンで透明感がありながら、音源のディテールとダイナミクスを忠実に引き出します。
■Gain
プリアンプの入力調整に使用します。マイク信号の場合、最大68 dBのゲイン増幅が可能なため、非常に扱いが難しいマイクでもその真価を発揮することができます。
ライン信号の調整範囲は、-20 dB〜+16 dBです。インストゥルメント信号の調整範囲は-6 dB〜+30 dBです。
■2つのマイクを比較
Channel One Mk3にはMic A/Bの2系統のマイク入力をリアパネルに装備しています。同時に2本のマイクを本機に接続でき、比較や交換の際の抜き差しが必要ありません。これにより、非常にシンプルなワークフローが実現します。
■48V
48Vスイッチは、コンデンサーマイクの使用に必要な48ボルトのファンタム電源のオン/オフを切り替えます。ファンタム電源は、2つのマイク入力(Mic A/B)をそれぞれ個別に有効にできます。
■Preamp Out
PREAMP OUTは、マイク・プリアンプ後の信号を直接出力します。Channel One Mk3のディエッサー、Tube Saturation、Transient Designer、コンプレッサー、EQなどを通過していない、純粋なプリアンプ出力です。通常の処理済み信号とは別に、Preamp OutをDAWの別トラックへ同時録音しておけば、安全用の未処理信号として残せます。
例えば、完璧なテイクでシンガーが想定より大きな声を出し、コンプレッサーが強くかかりすぎてしまった場合でも、Preamp Outの信号を使用して処理をやり直せます。
未処理トラックをDAWからChannel One Mk3のLine Inへ戻し、Tube Saturation、コンプレッサー、EQなどを改めて設定して再録音できます。
■アナログ・プラグイン
Channel One Mk3は、ラインレベル信号の処理にも使用できます。
オーディオインターフェースから出力したDAW内のトラックをLine Inへ入力し、ディエッサー、コンプレッサー、リミッター、イコライザーでアナログ処理を加えてDAWへ再録音できます。
これにより、Channel One Mk3をDAWのインサート内で使用する「アナログ・プラグイン」のように活用できます。
■インストゥルメント入力
低ノイズ設計のインストゥルメント入力を、アクセスしやすい前面(フロント・パネル)に搭載しています。
エレクトリックギター、エレクトリックベースなどのハイ・インピーダンス信号を直接入力できます。
■PAD
PADスイッチをオンにすると、マイク入力信号が20dB減衰します。
大音量のパーカッションや金管楽器など、非常に高い入力レベルの音源を収録する場合に有効です。
■Ø:位相反転
入力信号の位相を180度反転します。
マイク、ライン、インストゥルメントの各入力信号に使用できます。
■ハイパスフィルター
6dB/octのハイパスフィルターにより、80Hz以下の衝撃音や不要な低周波成分を低減します。
■Tube Saturation – 魔法のような真空管サウンド
Tube Saturationコントロールでは、真空管によるサチュレーション量を調整します。出力レベルは自動的に補正され、極端な設定でもレベル上昇は最大約6dBに抑えられます。そのため、1つのノブを回すだけで、控えめな倍音付加から積極的なサチュレーションまで簡単に設定できます。
真空管を通常の動作範囲から限界付近までドライブすることで、サチュレーション効果を生成します。半導体回路のように一定レベルから急激にクリップするのではなく、真空管は限界へ緩やかに近づきながら、特有の倍音とソフトなコンプレッション効果を生み出します。設定量に応じて、以下のような効果が得られます。
・繊細または積極的な倍音付加
・音像の密度感の向上
・丸みのあるソフトなリミッティング効果
・音源の存在感とまとまりの向上
音響的な効果や用途は、テープ・サチュレーションにも近いものです。
■Tube Post
Tube Postスイッチで、信号経路内におけるTube Saturationの位置を変更します。
・スイッチOFF:プリアンプの直後、ディエッサーの前
・スイッチON:EQの後、Outputセクションの前
ウォームアップ中はスイッチが点滅します。
ウォームアップ完了後、Tube Postが無効の場合は消灯し、有効の場合は点灯状態になります。
■De-Esser
Auto-Dynamic De-Esserは、ミックスやボーカルトラックの耳障りな歯擦音を、自然かつ効果的に低減します。
歯擦音の周波数成分のみを検出し、位相を反転させて原音へ加えることで、不要なS音を相殺します。
Auto Threshold機能により、シンガーやナレーターとマイクの距離が変化した場合でも、設定した処理量を一定に保つことができます。
高いS-Reduction値に設定しても、声のキャラクターや音色への影響を抑えた、自然で目立ちにくい処理が可能です。
■SPL Auto-Dynamic De-Esserの仕組み
一般的なコンプレッサー方式のディエッサーとは異なり、SPL De-Esserは位相キャンセルの原理を利用します。
低減対象となる歯擦音帯域だけをフィルターで抽出し、ほかの周波数帯域には影響を与えません。
抽出した歯擦音の位相を反転し、原音へミックスすることで、不要なS音を相殺します。
平均信号レベルと個々のS音を比較し、歯擦音のレベルが全周波数帯域の平均レベルを超えた場合だけ処理します。
そのため、声のキャラクターに必要な自然なS音は残し、過度に大きい歯擦音だけを低減できます。
Auto Threshold機能により、入力レベルやマイクとの距離が変化しても、処理量が安定します。
従来は入力レベルに依存しており、マイクへの距離が近くなるほど処理が強化されます。
常に再調整する必要がなく、コンプレッサーの前段で安定して使用できます。
S-Reduction値が高くても、ディエッサー処理が声のキャラクターや音色に与える影響はごくわずかです。
■S-Reduction
S-Reductionコントロールは、歯擦音の低減の強さを調整します。
多くの用途では-2 dBから-8 dBの間でS-Reductionを設定すると、自然な結果を得やすい目安です。
■Low/High
LowまたはHighスイッチで、ディエッサーの処理帯域を選択します。
これによりディエッサーの中心周波数が変わります。いずれのスイッチも押されていない場合、ディエッサーは有効になりません。Lowスイッチを押すと、中心周波数 6.4 kHz、帯域幅 4.4 kHz の低域ディエッサー・バンドが有効になります。Highスイッチを押すと、中心周波数 11.2 kHz、帯域幅 5.5 kHz の高域ディエッサー・バンドが有効になります。両方のスイッチを押すと、低域および高域のディエッサーが有効になります。
■SPL Transient Designer - ダイナミクス・プロセッシングの革命
Channel One Mk3には、SPL Transient Designerが内蔵されています。
レベルに依存せず、AttackとSustainという2つのコントロールだけで、音源の時間的なエンベロープを調整できます。
すべての時間定数は音楽的な方法で自動化されており、入力信号の特性に応じて適応的に最適化されます。
■ON
ONスイッチによって、Transient Designerセクションが有効になります。このセクションは、AttackコントロールとSustainコントロールで構成されています。
■Attack
音源のアタック成分を最大±15dBの範囲で調整します。
・プラス方向:トランジェントを強調します。
・マイナス方向:トランジェントを抑えます。
ドラムやパーカッションの打点を明確にしたり、反対にアタックを柔らかくしたりできます。
■Sustain
音源のサステイン成分を最大±24dBの範囲で調整します。
・プラス方向:余韻を長くします。
・マイナス方向:余韻を短くします。
ルーム成分を強調したり、ドラムの余韻を短くしてタイトにしたりできます。
■Transient Designer – Differential Envelope Technology
Differential Envelope Technology(DET)は、差分エンベロープを利用して、入力レベルに依存しないダイナミクス処理を行います。
エンベロープ・トラッカーが音源本来の信号特性に合わせて動作するため、AttackとSustainという2つのノブだけで、常に自然な結果を得られます。
■Compressor
コンプレッサーは、1つのノブだけで簡単に操作できます。
自然で目立ちにくく、音楽的なコンプレッションが特徴です。
■Compression
コンプレッサーのスレッショルドを0〜−20dBの範囲で設定します。
スレッショルドを下げるほど、コンプレッションが強くかかります。
■Make-Up Gain
コンプレッションによって低下した全体のレベルを補正します。
調整範囲は0〜+20dBです。
例えば、最も大きな部分で最大−9dBのゲインリダクションが表示される場合は、Make-Up Gainを約+9dBに設定することで、レベルをおおよそ補正できます。
Onスイッチで、CompressionとMake-Up Gainから構成されるコンプレッサー・セクションを有効にします。
■Gain Reduction
コンプレッサーによるゲインリダクションは、大型VUメーターに表示できます。
VUメーター右下のVUスイッチをGR位置へ設定すると、コンプレッションによるレベル低減量がdB単位で表示されます。
■コンプレッサーの技術
アタック、リリースなどの時間定数は、入力信号に応じて自動設定されるため、手動制御では到底実現できないほど、入力信号の変化する状況に的確に対応することができます。
破裂音のような急激で大きなレベル上昇には素早く反応し、柔らかく立ち上がる音や長く持続する音には、より長いアタックタイムで動作します。
リリースタイムも入力信号に応じて変化します。大きく急速なレベル変化には短い時間定数を使用し、小さな変化には長い時間定数を使用することで、歪みを抑えます。
さらに、2基のVCAを使用したデュアルVCA回路を採用しています。
一方のVCAへ正相、もう一方へ逆相の信号を送り、差動アンプで合成することで、歪み、ノイズ、オフセット・トランジェントを低減します。
各VCAの負担も軽減されるため、クリックやポップノイズの原因となるオフセット・ノイズが発生しにくくなります。
その結果、一般的な回路よりもクリアで透明感があり、ボーカルや楽器の自然なダイナミクスを維持できます。
■LMF
LMFは、低域から中低域を処理するセミパラメトリック・フィルターです。
周波数範囲は30〜700Hzで、4.5オクターブ分をカバーしており、MHFフィルターを合わせると全帯域をカバーしています。
ブースト/カットの調節範囲は±12dBで、フィルター方式はProportional-Qです。
つまり、ブースト/カット量を大きくするほど帯域幅が狭くなり、より精密な処理が可能になります。
これにより、隣接する帯域からの影響を最小限に抑えることができます。
帯域幅に対するブーストまたはカットの値は、MHFフィルターよりもやや高くなっています。そのため、最大ブースト時の帯域幅はMHFフィルターよりも狭くなり、さらに精密なフィルタリングが可能となります。
主な用途は以下のとおりです。
・ボーカルの基音を強調する
・こもりやブーミーな帯域を低減する
・ベースや低域の強い楽器をミックス内へ配置する
・録音時またはミックス時の低域バランスを整える
■MHF
MHFは、中域から高域を処理するセミパラメトリック・フィルターです。
周波数範囲は680 Hzから15 kHzの間で設定可能であり、このフィルターは4.5オクターブの範囲をカバーするため、低中域から高域まで幅広く活用できます。
ブースト/カットの調節範囲は±12dBで、フィルター方式はProportional-Qです。
ブースト/カット量を大きくするほど帯域幅が狭くなり、小さな設定では広く自然なカーブになります。
このフィルターの構造により、強調された周波数の選択的な除去から、楽器の個性を引き立てる強調まで、あらゆる範囲を効果的かつ迅速にカバーすることが可能です。
■Air
Airは、EQセクションの高域フィルターです。
コイルとコンデンサーによるLCフィルターを採用し、中心周波数19kHzのベル特性で動作します。調整範囲は±10dBです。
LCフィルター特有の柔らかく自然な音質により、ボーカルの高域に明瞭度、空気感、存在感を加えられます。
反対にカット方向へ設定すると、耳障りな高域を滑らかで聴きやすい質感へ整えられます。
OnスイッチでEQセクション全体を有効にします。
■Output Gain
Output Gainノブでは、Channel One Mk3の最終出力レベルを−20〜+6 dBの範囲で調整可能です。
後段オーディオインターフェイスやADコンバータに対して最適なレベルで信号を送れます。
VUスイッチをOut位置にすると、設定した出力レベルが大型VUメーターに表示されます。
■Mute
すべての出力信号をミュートします。
Muteが有効な場合、VUスイッチをOutに設定していても、VUメーターには出力レベルが表示されません。
■VUメーター
バックライト付きのVUメーターには、入力レベル、出力レベル、ゲインリダクションが表示されます。VUメーターの右下にあるVUスイッチを使用すると、表示するレベルを選択することができます。
■VU
VUメーター右下のスイッチで、表示する信号を選択します。
GR:ゲインリダクション
In:入力レベル
Out:出力レベル
■VU Level
VUメーター左下のスイッチで、表示レンジを入力/出力レベルに合わせて変更できます。
スイッチ位置「0」では、VUメーターの0 dBは+6 dBuの出力レベルに相当します。
スイッチ位置「+6」では、VUメーターの0 dBは出力レベル+12 dBuに相当します。
スイッチ位置「+12」では、VUメーターの0 dBは出力レベル+18 dBuに相当します。
■OVL LED
OVL LEDは、機器内部でオーバーロードが検出されると点灯します。
以下の各ポイントで反応します。
プリアンプ後
Tube Saturation後
Transient Designer後
コンプレッサー後
EQ後
Outputコントロール後
これにより、意図しないクリッピングを防ぎ、あらゆる録音信号の質を向上させることができます。
■DE-ESS LED
ディエッサー回路が歯擦音を検出すると点灯します。
ディエッサーがオンの場合のみ動作しますが、S-Reductionの設定量には依存しません。
回路が歯擦音を検出していることを常に表示するため、処理量を調整する必要があるかを判断できます。
■EQ pre TD
EQとTransient Designerの処理順を入れ替えます。
スイッチON:EQ→Transient Designer
スイッチOFF:Transient Designer→EQ
■Tube Post
Tube Saturationの処理位置を変更します。
スイッチON:EQの後、Outputの前
スイッチOFF:プリアンプの後、De-Esserの前
■優れた外観と操作感 そして、長期間の使用に耐える設計
厚さ4mmのブラック・アルマイト処理アルミニウム製フロントパネルと、アルミニウム削り出しノブを採用しています。
筐体は高品質なスチール製で、ブラックのパウダーコーティングが施されています。
■サウンドを重視した設計
当社はすべての製品において、回路設計や測定値だけでなく、実際の試聴結果を重視して開発されています。
音質上重要な部品の多くには、スルーホール実装を採用しています。これにより、最高の音質を実現する部品を確実に採用することができます。
スペック
■内蔵リニア電源
駆動電圧(アナログオーディオ):+/-18 V
駆動電圧(リレー回路・LED):+12 V
Tubes anode voltage:+250 V
Tubes heating voltage:+12.6 V
ファンタム電源:+48 V
■主電源
入力電源電圧:230 V AC / 50 Hz, 115 V AC / 60 Hz
ヒューズ(230 V):T 315 mA
ヒューズ(115 V):T 630 mA
消費電力:最大 22.3 W
■本体サイズ・重量
W x H x D(横幅 x 高さ x 奥行):482 x 88 x 237 mm
本体重量:6 kg
パッケージ重量:7.6 kg
0dBu=0.775V
※その他仕様に関する詳細はメーカーサイトをご確認ください。
※製品品質の向上と部品需給状況によって、製品構成などの仕様は予告なしに変更することがございます。