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1970年代からギター・ベース・アンプ・エフェクターなどをリリースしていた楽器メーカー【ELK(エルク)】。ELKの後身であるミュージックランドKEYが人気を博していた伝説のELK SUPER FUZZ SUSTAINARに焦点を当て、このたび数量限定にて発売する運びとなりました。
1970年代から1980年代のミュージックシーン黄金期と呼ばれた時代にELK BIG MUFF、後に改名されたSUPER FUZZ SUSTAINARが登場。
当時のELK SUPER FUZZ SUSTAINARはファズといってもブリブリする様なサウンドではなく、かぎりなくディストーションに近いサウンドでした。そこにファズ成分が含まれており、特に低域部分はブーミーなサウンドが特徴となっています。今回製作したSUPER FUZZ SUSTAINARは当時発売されたエフェクターそのままのサウンドを再現するのではなく、SUPER FUZZ SUSTAINARの要素を活かしながらあらゆる用途に対応出来るサウンドとなっています。
9VバッテリーとDCインプットの使用を可能にし、当時のイメージを損なわずにコンパクトサイズへ変更した完全オリジナル筐体。
個性豊かな唯一無二のファズサウンドでありながら現代のミュージックシーンでも活躍できるサウンドに仕上がっています。
現代のニーズに合わせる部分としてまずは電源部分の改良が必要でした。当時は国内外のファズの多くがPNPトランジスタを使用しており、電気の流れが逆のNPNトランジスタが多く使用されている現代の機材と共にペダルボードに組み込むとトラブルの原因になります。
PNPトランジスタはシャーシと挿入したシールドケーブルのプラグ部分にプラス電流が流れており、隣接したエフェクターのプラグなどが原因でショートしてしまう可能性があるため、NPNトランジスタに変更することでDCインプットもトラブルなく使用することを可能にしました。
当時のELKは現在でもセカンドソース品が入手可能なトランジスタ2SA733を使用したバージョンが多かったため、コンプリメンタリタイプのトランジスタ2SC945を使用しています。
コンデンサーは当時使用されていた三菱やTDKなどのセラミックコンデンサーと同タイプのものを使用し、基板から出力されるサウンドをほぼ同じにする作業を完了させ、シャーシの選定に入りました。
当時と同様に金属板を折り曲げたタイプのシャーシにこだわりつつ、現代のニーズにも対応するコンパクトな筐体に。ただ、シャーシの重量、大きさ、材質が変わるとサウンドも大きく変化するため、回路の設計に戻りEQ部分のコンデンサーをフィルムタイプに変更し、バランスを整えることで当初目指したサウンドを実現しています。
スペック
■電源:9Vバッテリー使用またはDCジャック使用(9Vセンターマイナス)
■電流量:9.2mA
■サイズ:W900mm × D1200mm × H450mm
■重量:250g