2017年の最新フルオリジナルデザインのニューモデル -CACTUS/カクタス-
1年以上の歳月を費やし完成したRokugenの2017年最新モデルの登場。
丸みを帯びた流麗なオフセットのボディデザイン。カクタスには2種類のボディ形状があります。正面右側の角が長いハムバッカー搭載のものと、右側の角が長いシングルコイル搭載のものです。ホロウモデルとしては斬新なデザインでありながら、昔ながらのギター製作のロジックで製作されております。
アルダーの土台をくり抜き、トップにはココボロをインプラント方式で埋め込み。トップのココボロは単なる化粧板ではなく2.5mm厚でインプラントしておりますので、素材のキャラクターも加味されたサウンドとなっております。バックにはバスウッドでふたをする形で貼り、全体のトーンにアクセント加えています。基本的にブリッジの部分にはアルダーを残しておりますが、そこ以外は空洞。ネックも丸ごとボディに入っているセットネック方式でネックの鳴りをダイレクトにボディに伝達出来る構造です。ネックはホンジュラスマホガニーのワンピース。指板は最上級のエボニーを採用。スケールはミディアムでミッドジャンボサイズのフレットの22フレット仕様です。手に吸い付くかの様なCシェイプグリップ。手作業により成形されておりますので、ストレスの無い太さとなっております。ヘッドはヘッド角付きの片側6連のペグ配置。アルダーの付き板とボディトップ同様 にココボロがインプラントで埋め込まれております。
ホロウ構造ボディで特に重要なのがフィニッシュです。木の鳴りを最大限に活かすために下地からのオールラッカー、しかも極薄の仕上げとなっております。加年による経年変化した芳醇な鳴りが期待できます。
ネックサイドのウッドセル、Fホールのウッドセル、エスカッション、トラスロッドカバーは高級材”黒柿”。一つ一つ手作りで製作しているオリジナルパーツです。ポジションマークもオリジナルで、外周がアルミ、次に銅、目の部分には畜光(ちっこう)の素材が埋め込まれており暗いステージでの視認性も高くなっています。ホロウ構造で軽く取り回しの良さも素晴らしいですね。
ピックアップにはハムバッカータイプにはLindy Fralin 59を搭載。1V,1T,3ポイント切り替とシンプルなレイアウトとなっております。シングルコイルタイプにはLindy Fralin Tall-Gを搭載。1V,2T,5ポイント切り替えのストラトと同じコントロールです。
木の生鳴りを最大限に引き出したサウンドは絶品。艶のあるクリーントーン、ブライトなクランチサウンド。ホロウ構造ですがネックのジョイントが鍵 となっており、サスティーンも音圧もソリッド並みのポテンシャルを持っています。特にホロウボディのシングルコイルは中々マッチングが難しくモデルとして存在しているのも少ないのが現状ですが、本機のサウンドはかなり秀逸。シングルのキレとホロウのふくよかな箱鳴り感が、うまく融合した新 しくもあり、ギタリストのつぼを刺激するサウンドとなっております。見た目、弾きやすさ、そしてサウンドと文句なしです。価格も個人工房の一点モノでコレだけの造りを有する楽器であれば、かなり良心的と言えるのではないでしょうか。ぜひとも一度お試しください。