Realdeal

半世紀以上もの歴史の中で、ヴィンテージ・ギターのサウンドが高く評価されるようになったのは70年代後期。
「ヴィンテージ・ギターのサウンドを再現したい」という思いは、多くのギタリストの願いであり、ギター製作者達の長年の夢でもあります。今も尚、ヴィンテージに拘る世界各国のメーカーやギター製作者達が、ヴィンテージ・ギターならではの魅惑のトーンを研究し続けています。

そしてここに、ヴィンテージマニアによる飽くなき探求心と長年の拘りが生み出した真のVintage Cloneブランドが誕生。

Realdeal(レアルディール)……

その名の通り「本物」のヴィンテージ楽器を探求し、リアルなディティールを如何に楽器として再現出来るかを追求。厳選したヴィンテージ楽器を元に、外観や演奏感は当然の事、 製作技術までも一から紐解き、「木材、木取り、ボディ形状、ネックシェイプ、 ネックの仕込形状やトラスロッド、スケール、接着、塗装方法からピックアップ、ハードウェア」に至るまで、細部に渡り徹底検証。

エグゼクティブプロデューサーには“The Gibson”の執筆/監修をおこなったVintage Guitars「高野 順」氏を迎え入れました。ここ十数年で起こった国産ハイエンドの火付け役でもある我々がヴィンテージ・サウンドにあらゆる角度から徹底的に拘った、 ミュージックランドの新プロジェクトがベールを脱ぎます。

Introduction

Jimiを筆頭にLenny、Mark、Andy……etc 著名な海外アーティストも愛用する67年製Gibson Flying V。
オリジナルの67年製Flying Vは総生産数が僅か90〜100本前後と言われているほどの希少なモデル。複数あるオリジナルの67、68年製と比較し、今回は高野氏が所有するミントコンディションの67年製Flying V (Seriel #001758)を徹底検証。

今まで数あるFlying Vタイプのギターを手にしてきましたが、ヴィンテージと弾き比べても全く遜色ない音色をもつ個体に仕上がりました。完全にヴィンテージ・クローンと化した「Realdeal 1967 FV Perfect Reproduction」をお試しください。

Manufacturing Method

およそ50年の時を経て現代に蘇る製法

長年の研究を重ね、当時の製作工程を一から紐解きました。
膨大なるデータと全ての型部分を精密にトレースしテンプレートを製作。独自の細断機による特殊な細断方法を施し組み込みにあたります。

ヘッド角度は14°、先端が薄く根本にかけて徐々に厚みを帯びるテーパーヘッドも再現。ネック形状は50年代の厚みのあるネック形状とは異なり、40mmナット幅の細身のネックを再現しています。ヴィンテージ同様のネックフィーリングを実現するネックサイドのエッジ処理や左右非対象グリップは職人の手作業の為せる業。

そしてもうひとつ、ネックフィーリングにとって重要なファクターとなるのがスケール。ヴィンテージマニアの間では幾つかのスケールパターンが存在すると言われている「ヴィンテージスケール」ですが、モデルや年代によって微妙にスケールが異なります。このスケールは現行のリイシューモデルでも再現されておらず、一般的な628mmのミディアムスケールとして製作されているギターが多く存在します。

当社はヴィンテージ器を年代別に徹底検証、1f〜12fまでのスケールと12fから最終フレットまでのスケールは比率が異なることに着目。単なるミディアムスケールではない、このスケール(本企画で「コンビネーション・スケール」と命名)を採用することにより、ヴィンテージ・フィーリングを追求しました。このスケールの再現は、ローポジションからハイポジションへのスムーズな運指をもたらし、ハイポジションでのチョーキングではストレスを感じさせず、演奏性の向上に繋がります。

67年を象徴する薄型ボディも再現。その薄さ35mm。ボディのエッジ処理もオリジナル同様です。さらには特殊CTスキャンによる内部検証も行い、トラスロッドの長さや仕込み具合、ネックジョイントまでも検証。コントロール部からピックアップ部のキャビティ内部の寸法を計測し、ピックアップの仕込み方からパーツの配置など、全てはヴィンテージのデータを基に製作しています。

「鳴り」を追求した拘りの接着、塗装方法

楽器の「鳴り」を追及する上で避けては通れない接着方法。近年では手軽に入手が可能かつ扱いが容易な点から木工用ボンドによる接着が主流となっていますが、この接着方法により弦振動を損なう事も少なくありません。ギブソン社による現行リイシューモデルでも2013年から再現されはじめたハイドグルー(にかわ)接着は、木の接着においては木工用ボンドよりも接着面が強固であり、劣化しにくいことが証明されています。古くはヨーロッパから長い歴史があり、高級家具、工芸品など様々な弦楽器にもハイドグルー接着が用いられていたことが知られています。

この伝統的な接着法をもとに、当社はさらなる接着法を生み出すべく長年の研究を重ねてきました。今までのハイドグルー接着よりもさらに強度の高い当社独自の接着方法「F.A.H.A」を採用。湯煎や温度管理の必要性があるハイドグルー接着法よりもさらなる手間と技術を要する方法です。ネックジョイント、指板、トラスロッド溝、その他接合部のすべてに「F.A.H.A」方を用いることにより、接着部分がより強固になり、ネックからボディへの弦振動をダイレクトに伝え、サウンドにも多大な影響をもたらすことに成功しています。

そして、ルックスはもちろんのこと、サウンドにも影響する重要なファクターである「塗装方法」。
当時の手法と同様に「アニリンダイ着色料」を採用。アニリンダイ着色料を加えた独自の溶剤を木部の導管に手作業にて刷り込んでいきます。また、ポリサフェーサーは一切使用せず、 当時のラッカー成分に近い塗料を下地からニトロセルロースラッカーにて塗装しています。オールラッカーフィニッシュと言えど、近年はポリサフェーサーを使用するラッカーも多く存在しますが、木の鳴りを充分に活かすためにはこの塗装方法は欠かせません。鮮やかで立体感のあるアニリンダイが程よく調合し、ヴィンテージならではの色合いや質感がリアルに再現されています。

Selected Material

しっかり熟成し、厳選された木材

オリジナルの67年製Flying Vではボディにアフリカンマホガニー、指板にはインディアンローズウッドを使用したものを多く見かけますが、今回のプロジェクトでは樹齢100年以上を経た銘木の古木を採用、本家をも上回る拘りのマテリアルとなっています。

ボディ、ネックには目の詰まった硬質なホンジュラス・マホガニーを大胆にも1ピースにて採用。 ネックは柾目材です。一般的なマホガニー材は軽くて柔らかく高域成分が丸い、低音が太いなどと言われていますが、今回使用するホンジュラス・マホガニーは中低域の倍音成分が豊かで高域帯がさらに引き締まった理想のマホガニーサウンドを持ち合わせています。指板には1枚ずつタッピング選定したブラジリアン・ローズウッドを採用。十分に熟成され、まるで金属かのような響きを持っています。

ホンジュラス・マホガニー、ブラジリアン・ローズウッドは共に、楽器の材料としては高級かつ定評のある木材として広く知られていますが、近年は楽器として使用可能になるまでの時間を短縮するため乾燥釜で一気に含水率のみを調整した材を使用するメーカーやブランドが多くなってきています。これにより、銘木を採用した高級楽器自体は意外と入手しやすい傾向にありますが、このプロジェクトの様に木材の熟成まで考えて組上げられたギターを入手することは実は容易ではありません。

形状から素材まで徹底的に拘ったハードウェアパーツ群

搭載している各パーツにも拘りのパーツを採用しています。
トラスロッドはヴィンテージ同様にインチ規格のチューブレスタイプ。トラスロッドに特殊加工を施しており、埋め木を傷めずトラスロッドの効きを向上させています。

ブリッジは完全デッドストックのABR-1タイプ。そして、ブリッジと連動するサムナットには70年代当時には生産完了となっていたラウンドトップ形状のブリッジ用サムナットを再現したオリジナルパーツ「KEY'STONE '60s Vintage Replica Round Top Thumbwheels」を搭載しました。50年代の薄くフラットなサムナットではなく、この形状のサムナットを採用することでブリッジ底面との接点がフレキシブルになり潤滑なアーミングプレイが可能。Vibrola Tremolo搭載モデルには欠かすことの出来ないパーツです。

フレットには当時のものに太さや硬度が最も近しい、Jim Dunlop #6140を採用することでヴィンテージ同様の演奏性を演出。

ヘッドチューナーにはポストからウォームギア、ワッシャーまでブラス素材を採用した限定生産の「KEY'STONE GSS-DLX/NICKEL 3/3」を搭載。さらに、ブラス削り出しにて製作したチューナーブッシュ「KEY'STONE '50s Vintage Replica Tuner Bushings/Nickel 6」と組み合わせることで、より音響特性が向上。ヴィンテージトーンを追及していく上では欠かせない組み合わせと言えます。

ジャックには現行のスイッチクラフトとは硬度もメッキの厚味も現行スイッチクラフトとは一線を画すデッドストックのSwitchcraft L-11 / NOS Vintage Mono Jackを採用。

全ての配線材とハンダにもヴィンテージ・マテリアルを使用しています。

Pickups

K&T LCMI w/Alpha 1194 vintage wire

心臓部であるピックアップはもちろんK&Tピックアップ。高野氏と入念に打ち合わせを行い製作された「LCMI」を搭載。60年代中期、従来のエナメルワイヤーからポリソル線にコイルが仕様変更される過渡期に、短期間のみ使用された緑色の外観を持つワイヤーを採用した本器のための限定モデルです。

オリジナルPAF同様に「セルロースボビン」、「低炭素スラッグ」のポールピースを採用。酢酸セルロースのボビンは静電負荷が少なく、音のイメージはよりクリアーで締まった印象になります。そしてリード線には、50年代のギブソン社でも採用されていたAlpha社製ヴィンテージワイヤー「1194」を採用。

被覆の厚さに起因する絶縁性の高さ、キャパシタンスの低さから産み出される豊かな高域と倍音の多いリッチな低域、スッキリとしていながらも粘りのある中域を特徴としており、まさにこの年代を象徴するFlying Vのサウンドです。

Realdeal
1967 FV Perfect Reproduction

color : Walnut

¥648,000- (tax included)

数量限定、完全受注生産。
初回生産分完売。次回生産分、ご予約受付中!
※受注生産となるため、注文後6ヶ月前後の納期となります。

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Specifications

  • Body : Honduras Mahogany 1P
  • Neck : Honduras Mahogany 1P
  • Fingerboard : Brazilian Rosewood / 240R
  • Position Inlays : Pearloid Dot
  • Scale length : 24 9/16" (623.8875mm) / Combination Scale
  • Nut : Bone Nut
  • Fret : JimDunlop #6140 / 22F
  • Machine Head : KEY'STONE GSS-DLX/NICKEL 3/3
  • Tuner Bushings : KEY'STONE '50s Vintage Replica Tuner Bushings/Nickel 6
  • Pickups : K&T LCMI w/Alpha 1194 vintage wire
  • Bridge : ABR-1 style Bridge (Dead Stock)
  • Tailpiece : Maestro Vibrola-Unit
  • Controls : 2 Volume, 1 Tone, 3 pos Switch
  • Output Jack : Switchcraft L-11 / NOS Vintage Mono Jack (made by Raytheon)
  • Finish : Special Lacquer Finish (Neck / Body Aniline Dye)
  • Case : Hardcase