Realdeal

半世紀以上もの歴史の中で、ヴィンテージ・ギターのサウンドが高く評価されるようになったのは70年代後期。 「ヴィンテージ・ギターのサウンドを再現したい」という思いは、多くのギタリストの願いであり、ギター製作者達の長年の夢でもあります。今も尚、ヴィンテージに拘る世界各国のメーカーやギター製作者達が、ヴィンテージ・ギターならではの魅惑のトーンを研究し続けています。

そしてここに、ヴィンテージマニアによる飽くなき探求心と長年の拘りが生み出した真のVintage Cloneブランドが誕生。

Realdeal(レアルディール)……

その名の通り「本物」のヴィンテージ楽器を探求し、リアルなディティールを如何に楽器として再現出来るかを追求。厳選したヴィンテージ楽器を元に、外観や演奏感は当然の事、 製作技術までも一から紐解き、「木材、木取り、ボディ形状、ネックシェイプ、 ネックの仕込形状やトラスロッド、スケール、接着、塗装方法からピックアップ、ハードウェア」に至るまで、細部に渡り徹底検証。

エグゼクティブプロデューサーには“The Gibson”の執筆/監修をおこなったVintage Guitars「高野 順」氏を迎え入れました。ここ十数年で起こった国産ハイエンドの火付け役でもある我々がヴィンテージ・サウンドにあらゆる角度から徹底的に拘った、 ミュージックランドの新プロジェクトがベールを脱ぎました。

Introduction

Gibson社が1958年に発表、当時ソリッドギターにアコースティック・サウンドをの要素を融合さるべく「セミ・アコースティック」という独自の構造を生み出し、 画期的なデビューを果たした「ES-335」モデル。JazzやBluesといったクリーンなギターサウンドの時代から、ECをはじめとするギタリスト達が確立した初期のドライブ・サウンドを経て、その後、LCやLR等によりフュージョン・シーンでも多用されました。そして現在も、ジャンルにとらわれないスタイルで世界各国の様々なギタリストに愛用されています。

中でもヴィンテージ・ギターファンからひときわ高い人気を誇るのが、58年から60年後期のわずかな期間に生産された「ドット・マーカー」「ロングガード」仕様。今回の「Realdeal 1959 ES Perfect Reproduction」では、数本の58、59年製Gibson ES-335の中から、59年後期のES-335 (Seriel #A33022)の実機を基に徹底検証、再現しています。

Manufacturing Method

時を経て現代に蘇る製法

長年の研究を重ね、膨大なデータを基に当時の製作工程を一から紐解きました。ヴィンテージ実機のあらゆる箇所を精密にトレースしテンプレートを製作。

最大の難関箇所はそのボディ形状。通称「ミッキーマウス・イヤー」と呼ばれる初期型のカッタウェイ形状は国内の工房にある既存のボディ型では再現不可能だったため、表胴、側胴の金型を起こし製作。この年代特有のホーン形状、ふくよかなアーチ、美しいウエストラインまでも完全に再現しています。

59年頃のネックは58年の肉厚なシェイプに比べ、手に馴染みの良いスリムネック仕様。ヴィンテージネック特有のストレスを感じない滑らかなフィーリングを生み出すローからハイポジションにかけての微妙なネック厚やシェイプはもちろん、手作業によるフレットエッジバインディングや、ネックバインディングに大幅に丸みを付けたロール加工も施し、ヴィンテージ同様のグリップ感と演奏性を実現しています。

ヴィンテージ同様にネックの剛性を高めるべく、ネック内部も徹底検証。トラスロッドには一般的に国内で使用されるものより細く撓りの良いものを使用し、仕込用に専用の加工用刃物まで用意。トラスロッドのピークポイントを計算、しっかりと湾曲させ船底型の溝に仕込んでいます。

さらに、ネックフィーリングにとって重要なファクターとなるのがスケール。ヴィンテージマニアの間では幾つかのパターンが存在すると言われている「ヴィンテージスケール」ですが、モデルや年代によって微妙にスケールが異なります。このスケールは現行のリイシューモデルでも再現されておらず、一般的な628mmのミディアムスケールとして製作されているギターが多く存在します。当社はヴィンテージ実機を年代別に徹底検証、1f〜12fまでと12fから最終フレットまでのスケールは比率が異なることに着目。単なるミディアムスケールではない、このスケール(本企画で「コンビネーション・スケール」と命名)を採用することにより、ヴィンテージ・フィーリングを追求しました。

ネックの仕込み具合も検証し、ジョイントはディープジョイント仕様。センターブロックは58年から64年までに多いソリッドタイプ(スプルース/メイプル/スプルース)を採用、キャビティ部がくり抜かれた64年以降の仕様に比べ、豊かなサスティーンと倍音が特徴。コントロール部からピックアップ部のキャビティ内部の寸法、ピックアップの仕込み方からパーツ配置まで全てヴィンテージのデータを基に製作しています。

ヘッド角度はヴィンテージと同様の17°に拘り、ヘッドトップの突板にはホーリーウッドのべニアプレートを採用。両側の補強材の厚みや、ヘッド先端に向け薄くなるテーバード・ヘッドストックも完全再現。

「鳴り」を追求した拘りの接着、塗装方法

楽器の「鳴り」を追及する上で避けては通れない接着方法。近年では手軽に入手が可能かつ扱いが容易な点から木工用ボンドによる接着が主流となっていますが、この接着方法により弦振動を損なう事も少なくありません。ギブソン社による現行リイシューモデルでも2013年から再現されはじめたハイドグルー(にかわ)接着は、木の接着においては木工用ボンドよりも接着面が強固であり、劣化しにくいことが証明されています。古くはヨーロッパから長い歴史があり、高級家具、工芸品など様々な弦楽器にもハイドグルー接着が用いられていたことが知られています。

この伝統的なハイドグルー接着をもとに、当社ではさらなる接着方法を生み出すべく長年の研究を重ねてきました。そして、今までのハイドグルー接着よりもさらに強度の高い当社独自の接着方法「F.A.H.A」が完成。湯煎や温度管理の必要性があるハイドグルー接着よりも、さらなる手間と技術を要する接着方法です。ネックジョイント、指板、トラスロッド溝、その他接合部のすべてにこの「F.A.H.A」を採用することにより、接着部分はより強固になり、ネックからボディへの弦振動をダイレクトに伝え、サウンドにも多大な影響をもたらすことに成功しています。

ルックスはもちろんのこと、サウンドにも影響する重要なファクターである塗装方法。ネック、ボディ側胴部には当時の手法と同様に「アニリンダイ着色料」を採用しています。アニリンダイ着色料を加えた独自の溶剤を木部の導管に手作業にて刷り込んでいきます。鮮やかで立体感のあるアニリンダイが程よく調合し、ヴィンテージならではの色合いや質感がリアルに再現されています。

また、その他の塗装個所にはポリサフェーサーは一切使用せず、 当時のラッカー成分に近い塗料を下地からニトロセルロースラッカーにて塗装。オールラッカーフィニッシュと言えど、近年はポリサフェーサーを使用するラッカーも多く存在しますが、木の鳴りを充分に活かすためにはこの塗装方法は欠かせません。

Selected Material

しっかり熟成し、厳選された木材

使用する木材は全てプレミアムグレード材をハンドセレクト。ボディトップ/バックのプライウッドには鳴りと耐久性を検証し、最も多い仕様である3-ply(メイプル/ポプラ/メイプル)ではなく、59年製の中でも稀にみる4-plyを採用。また、中心の木材には通常ポプラ材を使用している物が多いですが、今回は熟成したマホガニー材を採用した4-ply(メイプル/マホガニー/マホガニー/メイプル)構造となっています。プライウッドのメイプル部分には、58〜59年までの年代に多く見られるブリスター杢が浮かび上がるメイプル材を採用。

ネックは目の詰まった硬質なホンジュラス・マホガニーを1ピースにて採用。一般的なマホガニー材は軽くて柔らかく高域成分が丸い、低音が太いなどと言われていますが、今回使用するホンジュラス・マホガニーは中低域の倍音成分が豊かで高域帯がさらに引き締まった理想のマホガニーサウンドを持ち合わせています。指板にはオールドグロウスのブラジリアン・ローズウッドを採用。1枚ずつタッピングをおこない、硬質でより金属のような響きを持つ材を選定。現代のローズウッドでは味わうことの出来ない希少材です。

ホンジュラス・マホガニー、ブラジリアン・ローズウッドは共に、楽器の材料としては高級かつ定評のある木材として広く知られていますが、近年は楽器として使用可能になるまでの時間を短縮するため乾燥釜で一気に含水率のみを調整した材を使用するメーカーやブランドが多くなってきています。これにより、銘木を採用した高級楽器自体は意外と入手しやすい傾向にありますが、このプロジェクトの様に木材の熟成まで考えて組上げられたギターを入手することは実は容易ではありません。

形状から素材まで徹底的に拘ったハードウェアパーツ群

ヴィンテージに近しい素材を手作業にて加工した拘りのレプリカパーツを採用。金属パーツのニッケルメッキは当時のGibson社と同様に下地に銅処理を施さない工程を用いています。

ブリッジは溶かした金属に圧力を掛け金型に流し込むダイカスト製法によるチューン・O・マチック仕様のABR-1タイプ。サドルとスクリューはベース部分の素材とは異なる特殊なブラス材を採用。ペグと同様に弦振動を直接受けるため、サウンドに大きく影響する重要なポイントです。テールピースも同じくダイカスト製。50年代後半のデータを基に金型製作を行い、素材から重量、音響特性にまで拘っています。また、テールピース専用のスタッドはヴィンテージと同素材、同形状、同寸のロングサイズ。

トラスロッドはヴィンテージ同様にインチ規格のチューブレスタイプ。さらにトラスロッドには特殊加工を施し、埋め木を傷めずトラスロッドの効きを向上させています。

金属以外のパーツも厳選。手作業による加工を施したエスカッションやスイッチチップ。当時の成分を分析し同素材を使用したボリューム・ハットノブ。58〜60年型に見られる「5-ply ロングピックガード」は、実機から型取り、変則的な厚みや角度、ネジ穴まで再現。

音色、演奏性の決め手となるフレットは、当時のものに形状が最も近いJim Dunlop #6140を採用。現存するフレットの中でも硬度が高い部類ですが、さらに特殊な「硬化処理」を施すことにより硬度が約10%増し、当時の素材により近づけることに成功。ヴィンテージ同様の音質と演奏性を演出しています。

ヘッドチューナーにはポストからウォームギア、ワッシャーまでブラス素材を採用。さらに、ブラス削り出しにて製作したチューナーブッシュと組み合わせることで、より音響特性が向上。ヴィンテージトーンを追及していく上では欠かせない組み合わせと言えます。

ジャックには硬度もメッキの厚味も現行のスイッチクラフトとは一線を画すデッドストック品を使用。Vol、ToneポットにはUSA製 CTS 500kΩ (NOS)を採用。全ての配線材とハンダにもヴィンテージ・マテリアルを使用しています。

Pickups

K&T IMD59 Limited w/Alpha 1194 vintage wire

ルーツはVINTAGE PAF。1959年製のPAFの中でも、最もミッドが強くパワーがありキャパシタンスが高くないモデルをサンプリング。さらに高野氏の拘りをプラスした限定ピックアップがこの「IMD59 Limited」です。

まずは「低炭素スラッグ」。その名の通り、低炭素素材をポールピースに採用する事で磁界を狭める事に一役かっています。次に、オリジナルPAF同様の「セルロースボビン」。酢酸セルロースのボビンは静電負荷が少なく、音のイメージはクリアで締まった印象になります。通常のABS樹脂のポールピースからこのセルロースボビンに変更すると音が少し硬くなった印象になりますが、その点も踏まえてワウンドパターンを変えています。そして、極め付けは「コイル」。K&Tの中でも皮膜の厚いFATコイルがありますが、今回は芯線の径と皮膜のバランスが、非常にレアなコイルを採用。「クリアで歯切れの良いトーン」、「低域がありながらも高域のヌケがあり、パワーがありながらも繊細さがある」、多くのギタリストが要求する黄金比の答えの1つではないでしょうか。

さらに、リード線には当社が独自入手した希少な50年代Alpha社製ヴィンテージワイヤーを採用したプレミアムなピックアップとなっております。ヴィンテージと同様に、独特な形状を再現したジャーマン・シルバー製ピックアップ・カバーが付属。

※一部ヴィンテージパーツに関しましては数に限りがあるため、変更となる場合もございます。

Realdeal
1959 ES Perfect Reproduction

¥678,000- (tax included)

初回生産分入荷!!
※次回生産は未定。

ご予約、ご注文はこちら

Specifications

  • Body Top & Back : 4-Ply (Blister Maple / Mahogany / Mahogany / Blister Maple)
  • Body Side : 3-Ply (Blister Maple / Beech / Blister Maple)
  • Center Block : Spruce / Maple / Spruce
  • Headstock Veneer : Hollywood
  • Neck : Honduras Mahogany 1P
  • Fingerboard : Brazilian Rosewood / 305R
  • Position Inlays : Pearloid Dot
  • Scale length : 24 9/16" (623.8875mm) / Combination Scale
  • Nut : Non Remove Fat, Non Bleached Bone Nut
  • Fret : JimDunlop #6140 (Hardening treatment) / 22F
  • Machine Head : KEY'STONE GSS-DLX/NICKEL 3/3
  • Tuner Bushings : KEY'STONE '50s Vintage Replica Tuner Bushings/Nickel 6
  • Truss Rod Cover : Vintage Clone Type
  • Pickups : K&T IMD59 LIMITED w/Alpha 1194 vintage wire
  • Bridge : ABR-1 Vintage Clone Bridge
  • Tailpiece : Vintage Clone Lightweight Tailpiece
  • Controls : 2 Volume, 1 Tone, 3 pos Switch / Vintage CTS 500kΩ
  • Output Jack : Switchcraft L-11 / NOS Vintage Mono Jack (made by Raytheon)
  • Finish : Special Lacquer Finish (Neck / Body Side Aniline Dye)
  • Case : Hardcase

Color Variations


  • Sunburst

  • Natural