ガジェット感覚で楽しめる「monotron」をはじめ、ステップシーケンサーを内臓した「monotribe」や「volca」シリーズ、名機「MS-20」や「ARP ODYSSEY」の復刻などアナログ・シンセ業界を常に先導してきたコルグ社。

そんな同社が満を持して発売、完全新規のアナログ回路を搭載して誕生した「minilogue」とは。アナログ・シンセの歴史に新たなページが加わります。

4ボイス・ポリフォニックの完全アナログ回路

新規で開発された2VCO、1VCF、2EG、1VCA、1LFO構成のアナログ回路で、この価格帯では実現不可能と思えた4ボイス・ポリフォニックを実現しました。

また、図太いベースシンセに最適な「MONO」、煌びやかなリードサウンドを作り出す「UNISON」、グルーヴ感あふれる「SIDE CHAIN」など8種類のボイス・モードで多彩な音作りに役立ちます。

おすすめショートカット!

アナログ・シンセは気温など環境変化によってチューニングが不安定になることがあります。
minilogueにはオート・チューニング機能が内臓されていますが、「SHIFT」ボタンを押しながら「REC」ボタンを押すことで、強制的にチューニングし直すことも可能です。

100の即戦力プリセット・プログラムと100のユーザー・プログラム

有名アーティストなどによって厳選された即戦力で使える100個のプリセット・サウンドに加え、ユーザー・プログラムも100個の合計200個まで保存可能です。

シンセサイザーを知り尽くしたマニアの方はもちろん、初心者の方や他の楽器奏者にもなじみやすい製品といえます。

おすすめショートカット!

「SHIFT」ボタンを押しながら「PLAY」ボタンを押すことで、ロードした音色にスイッチ、ノブの情報を反映させることが可能です。また、「SHIFT」ボタンを押しながら「VOICE MODE」ボタン(1~8)を押すことで、お気に入りの音色をワンタッチで保存、呼び出せます。

16ステップのシーケンサーも内臓

リアルタイム録音だけでなく演奏が苦手な方にも使いやすいステップ録音にも対応。休符や音を繋げるタイなども表現できます。

また、ノブやスイッチの動きによる音色変化を最大4つまで記録する「モーション・シーケンス機能」にも対応しているので、アナログ・シンセならではの表現力豊かな演奏が気軽に楽しめます。

おすすめショートカット!

ステップ・エディット時に「SHIFT」ボタンを押しながら「PROGRAM/VALUEノブ」を回すことでステップ・レングスを変えることができるので、より複雑なリズムパターンも作ることができます。

アナログ・シンセ初のオシロスコープを搭載

有機ELのディスプレイには波形や音色変化をリアルタイムに表示できるので、視覚的にも音作りが楽しめます。

また、各パラメーターの数値なども細かく表示されるのでシンセサイザーの音作りを勉強したい方にも最適です。

おすすめショートカット!

電源スイッチをONにする際に任意のノブやスイッチを動かすことで「ブロック崩し」ゲームが出現します。時間内にクリアすれば何か良いことがあるかも…。是非ご自身の目で確かめてみてください!

MIDIやUSB、SYNC端子で多様な機種と同期

volcaシリーズやmonotribeなどと接続可能なSYNC端子、様々な機器に対応したMIDI端子、PCとの接続も可能なUSB(MIDI情報のみ伝送)端子を搭載。

ノブやスイッチにはコントロールチェンジの情報が設定されているため、DAW上のMIDIデータでminilogueの音色をリアルタイムに変化させたり、音色自体を切り替えたりすることも可能です。

おすすめポイント!

AUDIO IN端子も搭載、グルーヴ・マシンなど同期させた機材を入力することで、minilogue内蔵のハイパスフィルターやディレイを掛けるなど単体のシンセとしてはもちろん、他の機材と組み合わせれば可能性は無限大です。

フル・プログラマブルでPC等との連動性を高めたフル・アナログ。
平面と滑らかな曲線がクールなアルミボディと温かみのある背面のウッドパネル。

これらが高次元で共存し、コストパフォーマンスの高さからも次世代のヴィンテージ・シンセとなるべく誕生したminilogue。

今後も長く愛される製品となるでしょう!