最高峰のデジタル・ギター・プロセッサーとして呼び声が高いFractal Audio Systems社のAxe-Fxシリーズ。その2Uラックの筐体には、ギタリストが求めるありとあらゆるトーンが内蔵されています。

この度発売となるAX8は、フラッグシップ・モデルであるAxe-Fx II XL Plusと同クオリティのサウンドを収めたフロアボード型プロセッサーです。音源部(Axe-Fx)とフットコントローラー(MFC-101)が融合されたこのデザインは、忙しいライブ・スケジュールを抱える数多くのギタリストの要望によって生まれました。

AX8の魅力はそのコンパクトさだけではありません。Axe-Fx II XL PlusとMFC-101 MARK IIIの合算価格は税込で¥529,200-(2016年2月時点)ですが、AX8の販売価格はその約半分となっています。Fractal Audio Systems社の製品はその圧倒的なクオリティと共に販売価格も他社製品に比べ抜きん出ており、多くのユーザーの方々にとって予算オーバーであるのも現実です。AX8の価格設定はよりたくさんのギタリストの手に届きやすいものであるといえるでしょう(もちろん、Axe-Fxでしか実現できないルーティングや機能はありますが…)。

ここでは、AX8を昨年発売されたエフェクト専用プロセッサーFX8と照らし合わせることで、両者の魅力を解説します。

Fractal Audio Systems
AX8 AMP MODELER + MULTI FX

Axe-Fxのアンプ・モデリングとエフェクトの両者をステージで活用!

税込販売価格¥226,800-

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Features

  • AX8のエフェクト・ブロックには“XY”スイッチという機能が備わっています。1つのブロックに設定したエフェクトを2通り、即時に切り替えることができます。例えばアンプ・ブロックでは"Delux Tweed"と"Plexi 50W"等といったような、全く異なる2つのアンプを切り替えることができます。エフェクト・ブロックにReverbを設定した場合、"Spring" と"Hall"等を切り替えることができます。
  • 1プリセットにつき、8つの"シーン"を設定可能です。"シーン"とは、 またシーンの数だけXYシーンの割り振りやレベル、その他様々なパラメータが設定できます。シーンではプリセットに比べ、よりスムーズなサウンドの切り替えが可能です。
  • リアルタイムなサウンドコントロールを可能にする、modifierシステムを搭載。外部スイッチやエクスプレッションペダル (Fractal Audio Systems EV-1等)を接続することでワウやワーミー、ボリューム、他にも様々なパラメーターを操作できます。外部のMIDIコントローラーやAX8に搭載された LFOやエンベローブといったコントロールソースでもサウンドコントロールが可能です。
  • 高精度なフルスクリーンチューナー、二つのグローバルイコライザー、タップテンポ機能も内蔵しています。
  • 無償ダウンロード可能な「Fractal-Bot」により、ファームウェアのバックアップ/レストア、アップデートが簡単に行えます。

Specification

  • Finish: Powder coated steel chassis with anodized aluminum faceplate and end panels
  • Display: 160x80 dot matrix graphic LCD
  • Dimensions: 16.1" x 4.0" x 10.3" (410mm x 101mm x 262mm)
  • Weight: 5.4 kg
  • Input Voltage: 100-240 VAC, 47 - 63 Hz (universal input)
  • Power Consumption: < 40 W

ポータビリティこそがAX8の魅力であると述べましたが、肝心のサウンドももちろんFractalクオリティです。システムの心臓部であるメインCPUにはAnalog Devices社のSHARCを2基搭載しており、ブロックと呼ばれる23種のエフェクト群を計31個内蔵しています(内2個はアンプ及びキャビネットのモデリング)。

「レイアウト・グリッド」と呼ばれるAxe-Fxでもおなじみのディスプレイでルーティングの設定が行えます。特筆すべきは“LED RING KNOB”と呼ばれるディスプレイ横の8つのつまみで、こちらから現在使用中のアンプのパラメーターをダイレクトに操作できます。PCと接続して専用のエディターを立ち上げれば、緻密なトーン・セッティングをよりスムーズに行うことができます。また、Axe-Fx IIユーザーの方であれば、Axe-Fx IIのエディターで作成したブロックをAX8にそのまま移植することも可能です。

計11個のフットスイッチには、バンク移動をはじめとした機能を2つずつアサイン可能な「ファンクション・スイッチ」が3つあり、その他の1〜8までのボタンはエフェクト・ブロック、プリセット、シーンなどの切替えに対応し任意にアサインできます。背面部には2系統のアナログ入出力端子に加え4つのペダル接続端子を装備し、エクスプレッション・ペダルやフットスイッチでパラメーターのコントロールができます。各アウトプットにはハムノイズやグラウンド・ループの対策に有効なHumbuster Cableも接続可能です。また、デジタル出力にはS/PDIF端子を装備しており、シグナルは48kHz(24bit)の固定レートでの伝送となります。

Axe-Fxと比較すると、メインCPUの違いによる容量・プロセッシング能力の縮小(Axe-Fxは33種、計68個のエフェクト・ブロックを内蔵)、DAW環境下での制作機能(ヘッドフォン端子やUSBオーディオ)の省略といったディスアドバンテージはあるものの、ライブ用のサウンド・システムとしては非常に使い勝手がよく、また、十分なポテンシャルを持っているといえるでしょう。

Fractal Audio Systems
FX8 MULTI-EFFECTS PEDAL BOARD

マイ・アンプと組み合わせて極上のギター・エフェクトを提供!

税込販売価格¥189,000-
モデルチェンジにつき台数限定特価!!

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Features

  • 1プリセットに"Fractal-Quality"のエフェクトが最大8タイプのレイアウト可能。
  • パウダーコートスチールによる頑丈なボディと、持ち運びに便利なハンドル。
  • 非メカニカル接点構造かつ静粛性、信頼性、耐久性すべてに優れているフットスイッチを採用。
  • アンプチャンネル、またはエフェクトスイッチングへの2オンボードTRSリレー。
  • 視認性の高い3色のLED、ディスプレイを採用。
  • アンプチャンネルや外部エフェクタースイッチングをコントロールするTRSリレー x 2を搭載。
  • MIDIによる外部機器コントロールおよびFX8へのアクセスが可能なMIDI IN、OUT/THRUポートを装備。
  • 1プリセットにつき8つのエフェクトを割り振ることが可能。
  • 128プリセットが作成可能。128種類の全く異なるペダルボードシステムの搭載に匹敵。
  • 全てのプリセットで直列、並列の接続方法の選択が可能。
  • 通常のエフェクトON/OFFに加え、2つのセッティングに切り替えられるX/Yスイッチング機能搭載。Overdrive/Fuzz等、エフェクト・タイプを瞬時に切り替え可能。
  • 8シーン/プリセットはエフェクトのON/OFF、X/Yのコンビネーション、リレースイッチング、MIDIメッセージをリコール。
  • エフェクトパラメーターのリアルタイムコントロールを可能にした"Modifiers" 機能。
  • 音量変化させないユニティゲイン設計とトゥルーバイパス スイッチングを採用。
  • ノイズを極限まで低減し原音劣化を防ぐ高品質コンバーター搭載。
  • Humbuster™ アウトプットによりグラウンドループによるハムノイズを解消。 (Humbuster™ケーブル使用時)
  • ペダルコントロール可能なグローバル ボリュームとデュアル グローバル 10バンドグラフィックEQ機能。
  • 全てのプリセットに最長4分(モノラルであれば8分)のグローバル・ルーパーを搭載。
  • USBでMac/Windowsに接続することにより、簡単に編集、バックアップ/レストア、ファームウェアのアップデートが可能。
  • 無償ダウンロード可能なプリセットエディター、「FX8−Edit」により簡単なサウンドセッテイングが可能。
  • 同じく無償ダウンロード可能な「Fractal Bot」により、ファームウェアのバックアップ/レストア、ファームウェアのアップデートが可能。

Specification

  • Finish: Powder coated steel chassis with anodized aluminum faceplate
  • Display: 160x80 dot matrix graphic LCD
  • Dimensions: 415.29mm x 100.6mm x 254mm
  • Weight: 5.2 kg
  • Input Voltage: 100–240 VAC, 47 – 63 Hz (universal input)
  • Power Consumption: < 40 W

こちらは2015年の秋口より発売されているマルチ・エフェクターで、既におなじみの方も多いかと思います。AX8との比較でいえば、アンプ及びキャビネットのモデリングが省略されており、エフェクト・プロセッシングに特化したモデルであるといえます。内蔵のエフェクト・ブロックは22種の計33個となっています。

各ブロックはFX1〜FX8までの8つのポジションにアサインでき、全てを同時に使用することも可能です。Axe-FxとAX8の「レイアウト・グリッド」とは異なり、FX8ではこれら8つの位置をシリーズ(直列)かパラレル(並列)及びプリ・アウト側かポスト・アウト側かに配列するという、よりシンプルなシグナル・チェーンとなっています。エフェクトの細かい設定は、AX8同様の専用エディターで調整可能です。

フットスイッチはAX8と同様に、3つの「ファンクション・スイッチ」(筐体には“SCENE”, “LOOPER”, “TEMPO”などの表記がありますが、ファームウェアのアップデートによりそれ以外の役割もアサイン可能となりました)と、エフェクト・ブロック、プリセット、シーンなどの切替えに対応し任意にアサインできる1~8までのボタンとなっています。背面部は先述したプリとポストの2系統の入出力に加え、4つのTRS端子を装備。ペダル接続端子(エクスプレッション・ペダル、フットスイッチに対応)とリレー端子(アンプのチャンネル切り替え等に使用)の2つずつに機能が分かれています。また、各々の出力端子はAX8同様にHumbuster Cableの接続も可能です。

AX8にはアンプとキャビネットのモデリングが内蔵されていることを考えると、FX8の価格設定は割高に感じられるかもしれません。しかし、FX8はエフェクト・ループを備えたアンプ・ヘッドと組み合わせた際の、4 Cable Method での使い勝手やコンディションを非常に重視して設計されています。

例えば、パラレル接続されたエフェクトのウェット・レベルとミックス音量とを自動的に調整してくれる“Intelligent Parallel FX”という機能は、エディットの際にとても便利です。また、様々なギター・アンプと組み合わせた際にもユニティ・ゲインが崩れないよう調整されており、内部のオペアンプやリレー素子は非常にハイエンドなパーツを厳選しております。Fractal Audio Systems社のラインナップの中では、こだわりのマイ・アンプをお持ちの方に最適な製品であるといえるでしょう。